フランス建築旅行2 (2日目 サヴォア邸等)
投稿日:2019.03.27 | コメントをどうぞ
翌日、今日も早起きして、出発です。
今日はルーブル美術館とサヴォア邸、アラブ世界研究所に行く予定です。
余談ですが、パリジェンヌ達の朝食はクロワッサンなどのパンとコーヒーだそうです。
petit dejeune(プティデジョネ)と言うそうで、小さな昼食という意味だそう。
朝からたくさんのカフェが営業しておりました。
早速ですが、ルーブル美術館に向かいます。
パリ内の移動はメトロ(地下鉄)もしくはバスです。
バスはよくわからなかったので、滞在中は主にメトロで移動です。
路線図内のどこで乗ってどこで降りても料金は統一されており、非常にわかりやすい。
左の写真がメトロの入口。
アール・ヌーヴォーの建築家エクトール・ギマールの作品です。植物を模した有機的なデザイン。
他の形の作品もありますが、写真のものは至る所で見ることができます。
そして、念願のルーブル美術館に到着です。
世界で最も来館者数の多い美術館だそうで、観光客の数が凄かったです。
左:ホール 右:空調吹出口
ガラスと鉄のピラミッドを通して何世紀も前のルーブル宮殿を見ると不思議な感覚を与えられます。
空調吹出口など細かなディテールのデザインもカッコいい。
チケットを買い美術品を見ます。
左から、リシュリュー翼遠景、モナ・リザ、サモトラケのニケ、ミロのヴィーナス
収蔵品380,000点以上(Wikipedia参照)とのことで、キリがないので
教科書で見たフォトジェニックな有名作品を抜粋しております。
とにかく広く半日ではとても回れませんでした。
続いて、サヴォア邸。
パリからRER(JRの快速電車みたいな感じ?)で30分。
郊外のポワシーという街に向かいます。
駅を出ると、緑あふれる閑静な住宅地です。
途中で見つけた教会。
おそらくロマネスク後期に建てられたもの。
礼拝が終わったあとなのか、周囲は子供たちが遊びまわっており、宗教を通して地域の良いコミュニテイーが形成されています。
ほのぼのとした幸せな気持ちになりました。
駅から徒歩で20分程。サヴォア邸は丘の上に建っています。
サヴォア邸外観の遠景・中景
ル・コルビュジェの比較的初期の作品。
彼の提唱した「近代建築5原則」が一番わかりやすく具現化されております。
ワクワク感を煽るようなアプローチ。林の中の小道を抜けると白く、モダンな建物が見えてきます。
2階部分を持ち上げているピロティが浮遊感を与え、自動車の通り道を兼ねており、
当時の自動車の最小軌跡が1階の外壁の半円状の局面を描きます。
柱とスラブで支えられた構造は、4立面すべてに横長の連続窓を設けることを可能にしており、広く採光のとれた、透明な建築となっています。
左から、スロープ踊り場からの眺め、浴室、屋上庭園
螺旋階段
スロープは縦方向の視線の変化がシークエンスを生むようデザインされています。
居住者用の螺旋階段は本来裏手にあるようですが、ここでは玄関を入ると直ぐに見えてきます。
浴室は壁で仕切られておらず、非常に開放的。長椅子はコルビュジェの制作したLC4と同じ造形だそうです。
屋上庭園は周囲からの視線を配慮した作りになっています。
20世紀最高の住宅と称されるサヴォア邸はコルビュジェの斬新な挑戦と計算しつくされた配慮によるものだと感じました。
続いて、アラブ世界研究所。ジャン・ヌーベル設計です。
セーヌ川に沿って建つ建築。反対側の外壁はセーヌ川に沿った曲がった形をしています。
そしてファサードがもうアラブ感があります。このファサードを構成しているもの、
実は、何ともメタリックな機械。カメラのレンズのように、自動で絞りを調節して、内部に差し込む自然光の量を調節するそうです。
私が行ったのは日が暮れかけであったため、機械の絞りは全開でした。
右の写真の半開きのやつはおそらく壊れている部分です(笑)
屋上からはパリの街並みが一望でき、とても気持ちがよかったです。
以上です。(/・ω・)/3に続きます。
おまけ:パリのキャバレー「ムーランルージュ」と美味しかったピザ