フランス建築旅行3 (3日目 ロンシャンの礼拝堂等)
投稿日:2019.03.28 | コメントをどうぞ
フランス建築旅行3です。
昨日は晴れたり、雨や雹が降ったり、天気がいまいちでした。
そして今日も朝から雨が降っております。
今日はこの旅行のメインイベント、フランス料理でいうところの「アントレ」(多分)、
ロンシャンの礼拝堂に行ってきます。
パリからロンシャンまではこんなに(約350km)離れています。気が引き締まります。
まずは、TGV(新幹線)に乗ってミュルーズへ。
パリ・リヨン駅 ホール1
撮り鉄ではありませんがカッコ良すぎてテンションあがります(笑)
ミュルーズで乗り換え、ベルフォールまで向かいます。
ベルフォール駅
まだアントレにはありつけません。
ここから山の上にある礼拝堂まで30分。タクシーで向かいます。
僻地のような場所にあるため、運転手さんに帰りの時間を伝え、迎えの予約をしておきます。
そして礼拝堂に着きました。
凄いー!写真で何度もみた建物が実在していることにテンションがあがります(笑)
カニの甲羅から着想を得たとされる不思議な形態。スタッコで仕上げた分厚いコンクリートの壁はなかなかの重厚感。
ただし、屋根と一部の外壁はエッジがきいており野性的ですが野暮ったい感じはありません。
これも「フランス建築旅行2」で紹介したサヴォア邸を設計したコルビュジェの作品です。
同じ建築家が設計したとは思えないですよね。
ぐるっと外観を見終え建物内へ。
中に入ると圧巻です。小さなステンドグラスから光の束が差し込み、反響する自分の足音と光の束だけが空間を包みます。
何か意識しなくても光と音だけに意識が向くような感じです。
とても神聖な感じがしました。
礼拝堂からみるロンシャンの村
扉に描かれたコルビュジェの絵画
雨樋と採光塔
ステンドグラス
周囲の建築も見て回ります。
ビジターセンター正面と側面
修道院外観、配置関係のわかる周辺の模型
ビジターセンターはレンゾ・ピアノ設計。
半分を地中に埋め、主張を抑えた軽やかな建築。
修道院の設計はコルビュジェ。こちらも丘の勾配のなかにひっそりと佇んでいます。
この後、満足に見学を終え、予約した帰りのタクシーを待っていたのですが時間を過ぎても全く現れません。
結局タクシーは来ず、新幹線の時間も目前に迫っております。
こんな僻地で置いてけぼりはやばいと焦っていると
地元の夫婦のような方がやって来られました。
拙い言語とジェスチャーで緊急事態であることを伝えると駅まで送ってくださるとのこと。神です。
出発5分前。ギリギリ間に合いました。本当に感謝です。
コルビュジェの礼拝堂に神は宿っていたと感じた1日でした。
(/・ω・)/4に続きます。